野球を辞めた後に困りたくなかったら野球で生計をたてようとしてはいけない
また野球塾を「経営する」という概念も抜け落ちています。
野球だけをやってきた人が「経営」という世界に飛び込んで成功するのは簡単なことではありません。
経営者の経験のない人間がいくら野球技術をもっている人を集めたところで事業として継続することはできません。
経営とはしっかりとした戦略を練り、ニーズに沿ったサービスを提供し、売上と利益を算出し、存続できるような資金繰りができなければ成立しません。
今、ここに記した内容を理解できない人、理解しようという気がない人には不可能です。
つまり、野球界で生きてきた人間が社会に出るのであれば、まず社会を学ばなければいけません。
野球界はかなり特殊な世界で成り立っています。
そんな世界で生きてきた人が社会に出るのであれば、考え方をそっくりそのまま改めなければ適応できないでしょう。
ただでさえ野球に関する事業で収益を得ることは困難なことです。
結論を言えば、一部の方を除き、大半の方は野球で生計を立てようとすると失敗する人の方が多いでしょう。
だとしたら、野球の経験はボランティアとして活動するか、一度まったく違う世界を勉強した後に収益性を確保できる事業アイディアを生み出してからでも遅くはないでしょう。
現役選手の方は想像が難しいかもしれませんが、できるだけ心にとどめておいてください。
逆に現役を退き、そのまま野球界に携わり続けている人は考え方を確かめてください。
現実としてメジャーリーガーの5割が3年後には自己破産しているという調査データがあるほどです。
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