野球選手がシーズンオフにキャンプやトレーニングする意味はない
プロ野球を始めとして、社会人野球や大学、はたまた小学校から高校野球に至るまで、秋から春先にかけてシーズンオフの間にキャンプやトレーニングを行って1年間戦える身体作りをしようという流れがあります。
結論から言えば、
人間の身体の特性上を考えたら1年分の体力を創るなんて不可能
です。
2週間から1ヶ月ほどの過酷な練習をしたところで、向こう8ヶ月分の体力を創ることなんてできません。
そもそも問題は
1年間戦える「身体作り」とは何を意味しているのか
ということです。
ランニングのタイムが早くなったら投手として体力がうまれるのでしょうか。
ベンチプレスの重さが上がったらホームランを打てるようになるのでしょうか。
野球人は最も根本的な部分から「身体作り」の意味を考え直し、改める必要があります。
筋骨隆々になったからといって体幹が強くならないことが良い例でしょう(『打者にとって最も大切な筋肉は腕や脚なんかではありません ~バッティングに大切な筋肉~』)。
野球界で行われるキャンプでは、ランニングやトレーニングはとにかくハードなメニューになります。
しかし、何度も言いますが、ここでハードな練習をしたからといってシーズンを戦うだけの体力はできません。
シーズンを戦うだけの体力を維持するためには、コンスタントにトレーニング、ランニングをシーズン中に行わなければ意味がありません。
これは人間である以上、抗うことができません。
それにも関わらず、野手はシーズンに入ると過酷なトレーニングやランニングはしなくなります。
もし、シーズンオフにもやるのであれば、シーズン中にも行うべきです。
それができないのであれば、シーズンオフにもやる必要はありません。
キャンプや合宿を行うことで、精神的な変化による技術向上や練習への意欲が向上するケースは確実に存在します。
しかし、精神的な要素は精神的な部分としておいておいて、練習の内容自体は合理的なものでもいいはずです。
野球界は昔から基本的なトレーニングや練習のメニューへの考え方に変化がありません。
50年前から行い続けているモノまで存在します。
ただ、これは考え方によっては、まだまだ野球界にノビシロが存在しているということでもあります。
周りを見てください。
進化した様々なトレーニングの形や考え方が存在しています。
簡単に劇的に成長するチャンスが眠っています。
takebat.comではそんな情報をお伝えしていきたいと思っていますので、ぜひ心をフラットにして読んで頂ければと思います。