バッティングで体幹から力を伝えるために必要なこと
野球選手には「体幹」が大切とよく言われますが、なぜ大切か考えたことはあるでしょうか(『体幹がなぜ大切か知っていますか? ~体幹はあくまで「ハブ」であるだけ~』)。
「体幹」は「体」の「幹(みき)」と書きます。
つまり、「腕」や「足」は「枝」や「根っこ」と考えることができます。
地面から生まれたエネルギーは「体幹」に入り、「体幹」で力を変換し「腕」に伝え、「バット」に伝え、「ヘッド」を加速させることによって「ボール」を打ち返すことができています。
これは「体幹」が太く、「腕」の先端へ向かうに伴って細くなっていくため、同じエネルギーであっても加速していくということ可能になっています。
しかし、この力の伝達の過程で、不適切な力が入り、無駄な筋肉をつけてしまうと、スムーズな力の伝達が妨げられてしまいます。
この力の伝達を上手く伝えることができるためには「身体の使い方」が大切になってきます。
これは、決して「運動神経がいい」と言うハナシとは違います。
良い「身体の使い方」を別の言葉で言えば、
太いところから細いところへ力を伝達する時には、太いところは硬く、細くなればしなやかにする
と言い換えられます。
すると力の伝達は上手くなっていきます。
この力の伝達の過程で、あらゆる動作の中継地点として「体幹」が存在しているため、野球選手にとって大切なのです。
そして、その「体幹」は「腹筋」や「背筋」だけのことではありません(『「体幹トレーニング」の「体幹」ってなんのこと? ~本当の「体幹」を鍛える唯一の方法~』)