野球選手に横隔膜が大切な理由を知っていますか?
野球選手に限らず、スポーツ選手であれば、体内に取り込む「酸素の量」はとても重要です。
つまり、「呼吸」という動作が重要だということです。
と、「呼吸」が大切だと言われても、気を付けなくても「呼吸」しているんだから何をいまさら・・・と思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、実は「普通の呼吸」をしているだけでは、スポーツ選手にとっては不十分です。
常日頃から無意識に「呼吸」をしていると思いますが、通常の繰り替えしをしていては、「横隔膜」の動きが不十分なため、徐々に「横隔膜」は活動量を減らし、「浅い呼吸」が当たり前になります。
特に近年のストレス社会では、呼吸が浅くなりがちです。
となると、「酸素」の「摂取量」は自ずと減ってきてしまいます。
走り込みなどの運動をしていれば、多くの酸素を取り込めるようになりそうな気がしますが、運動の形態的に別物だと理解してください(『野球選手にとって「走り込み」に求めるものはただ一つ ~「走り込み」はほとんど無意味~』)。
人間が「運動」や「動作」をするためには、必ず酸素が必要です。
身体が求める量に対して「呼吸」で得られる「酸素」が不足してしまうと、運動能力は著しく低下します。
ところが、「呼吸」の練習をしようにも方法を知らない人が大半ではないでしょうか。
そんな時にカギになるのが
横隔膜の動き
なんです。
そのため、野球選手にとっては「横隔膜」が大切になってきます。
「横隔膜」を上に下にと自由自在に動かせるようになるような呼吸の訓練が必要です。
横隔膜を自由自在にコントロールするトレーニング方法
では、どのようにして「横隔膜」の動きをコントロールすればいいのでしょうか。
「横隔膜」をトレーニングする方法を記していきたいと思います。
その方法とは、
ごくゆっくり大きく吸って、ゆっくり吐くを30~40秒ほどのスパンで一呼吸するようにする
という方法です。
この方法は練習前と後に20回程繰り返しましょう。
その際には、身体の中をできるだけ意識して、「風船のように身体が膨らむようなイメージ」で行いましょう。
すると身体の隅々まで空気が行き渡るような感覚になりませんか?
まずは、この呼吸の訓練をしましょう。
この段階の呼吸とは、常日頃から行っている呼吸の、「もう一歩進んだ呼吸」の形になるので、初めは少し難しいかもしれません。
しかし、毎日数回でもいいので繰り返すと、様々な身体の変化を感じられると思います。
たったこれだけのことで変化を感じられるのであれば、やってみない手はないでしょう。
「呼吸」を考えた時に、「横隔膜」の動きを外すことはできません。
これはスポーツ選手、特に野球選手にとって重要です。
「ピッチング」であれ、「バッティング」であれ「下半身」を安定させる必要があります。
この安定を手に入れるためには「呼吸」を使って、パワーを下に降ろすような感覚が重要になってきます。
間違っても「走り込み」で「下半身」の安定が手に入るとは考えないでくださいね(『野球選手に走り込みはいらない理由まとめ ~あなたは何のために走るのか~』)。