道具を大切にしたからといって上手くならない?!
野球選手たるもの、道具を大切にするということは基本中の基本です。
が、本当に基本なんでしょうか?
「道具を大切にしたからなんなんだ。」と一度は考えたことがないでしょうか。
これはその通りで、道具を大切にしたからといって、その行為自体でパフォーマンスが向上したり、結果が出るわけではありません。
ただ、この言葉の真意、道具を大切にすることの意味はどういったところにあるのでしょうか。
どんなスポーツでも道具は必要ですが、野球の場合、「ボール」、「バット」、「スパイク」、「グラブ」などの道具がなければ「野球」になりません。
そのため「道具」に感謝の意を込めて綺麗に磨き、綺麗に揃え、保管場所を考えたいところです。
道具を大切にすることの本質
しかし、冒頭でも言ったように、その行為自体で何かパフォーマンスに変化があるわけではありません。
ただ、「道具」に感謝して大切に扱うという行為や、その行為に至らせた気持ちが、「練習」や「試合」に心を宿らせて変化を与えます。
「ボール」を優しく捕球し、バットを無駄なく振り、ボールの地面に触れる回数を減らすために前進して捕球するなど、道具と喧嘩しないようなプレースタイルが潜在的に行われるようになります。
つまり良く言われる言葉でいうと
マインドの変化が起きる
わけです。
その結果としてパフォーマンスに現れるのが、
野球全体のプレーが滑らかになり、動きが繊細になるためパフォーマンスが向上する
という構造が出来上がります。
道具を細かく磨いたりしていく中で、自分の癖に気づいたりすることもできます。
かなり微細な変化にも目がいくようになります。
そういった一つ一つの行動が、結果的に野球のパフォーマンスを高めることになります。
これが道具を大切にすることの本質です。
プレーについては身体のことなので、一流選手を真似しても効果はでませんが、それらの選手のマインドや姿勢は真似をすることは大切です。
「道具」はあなたを見ています。
監督やコーチがあなたを見ているように。
「道具」にも手伝ってもらってうまくしてもらいましょう。
そのためにはあなたが行動しなくてはいけません。