打者がバッティング時に注意しなければいけない故障
打者がバッティング時に非常に痛めることの多い怪我は何でしょうか。
それは
構えた時に前側になる手首の小指エリア
です。
このエリアの故障が、治療家・トレーナー人生を通して一番多いように感じます。
そのため、打者はこのエリアへのケアと注意をしておく必要があります。
打者は投手に比べ、故障への意識が低いので今の間に勉強しておきましょう。
打者が小指エリアを故障する理由と打者の特徴
バッターがなぜ上記のエリア痛めやすいのかを検証していくと、同じある特徴をもった打者に多いと言うことが分かってきました。
その特徴とは
「後方、または反対方向のファールが多い」
というモノです。
これは簡単に言えば、ヘッドが下がりやすいバッターということです。
下がりやすいというのは見た目で下がるということではなく、ボールに打ち負けやすい手首の使い方をしているという意味です。
この打者の特徴は前側になる手(右打者なら左手)に頼って打つ特徴のある打者です。
後ろ側になる手でバットが押し出すことができない打者です。
またこの打者の特徴は、バットを振って一番力強くスイングしたい箇所で、前側になる手のひらの小指エリアがバットに引っかかり、うまく回転させられていません。
その時の「引っかかり」のストレスが反復され、いつしか腱鞘炎のような痛みが発してきます。
これがまさに故障の原因です。
つまり、故障が出てしまった時に、その部分をいくらケアしても根本的な原因を治さなくては痛みが消えることはありません。
つまり、手首を痛めるバッターは手首をケアをするというよりフォーム修正をしていくほうが、再発もなくなります。
そして反復することによる故障(傷害)が発生しているということは、力を効率的に伝えられていないということに気づいた方がいいですね。
故障をしたときは身体がシグナルを送ってくれているわけなので、自分の身体の声に耳を傾けましょう。