人間の身体は科学しきれていない
科学が発展し始めて約200年。
人間は科学の力で、目まぐるしい進化を果たしています。
その影響もあって、人は「科学的根拠」というものが大好きです。
それは人というものは「答えが知りたい」、「結末を知りたい」という根本的な部分がある生き物だからです。
みんな知りたがりです。
しかし、「科学的根拠」を求めすぎると危険な部分があることもご存じですか?
とくに人間の身体に関わる部分においては、危険です。
細かいことは後ほど解説しますが、そもそもの部分を考えれば一つ分かることがあります。
それは、
そもそも人間の身体が科学しきれていない
ということです。
まだまだ未知の部分がたくさんあり、ある医者に治せなかった故障や怪我を医者ではない治療家やトレーナーが治すことができる現実があります。
このことを考えた時点で「科学的根拠」とは完璧ではないことはご理解頂けると思います。
科学は100%ではない
大半の方が誤解されていることの代表としては、
科学とは確率的な問題であり、必ず当てはまらない数値も含む
ということです。
優位性があれば、それは「科学的根拠」とみなされます。
1回うまくいかないケースでも9回がうまく行けば、それを「科学的根拠」といって良いわけです。(あくまでたとえ話でさすがにそこまで雑ではありませんが。)
しかし、多くの人間がとらえる解釈は違います。
100%正しいというような解釈となってしまっています。
これが「科学的根拠」を求めてしまう一番恐ろしいことです。
人の身体すら解明されきっていない中で、今ある理屈や理論は空想の部分も含み必ずしも正しいものではないということです。
または、
ある人にあてはまっても、ある人にはあてはまらないことは当たり前のように起こる
ということです。
仮にあなたがあてはまらない人だったらどうしますか?
ある有名選手が科学的根拠のもと実践し、結果を残した方法であったとしてもあなたの身体にあっていなかったとしたら・・・
野球人生が終了します。
野球界の練習内容はとくに危険
さらに野球界の多くは逆転するぐらいの結果論で語られることがあります。
10人中1人のスーパープレーヤーがやっていた練習内容を残りの9人に押し付けます。
むしろこれよりも確率で言えば高すぎるでしょう。
10年に一度や、100年に一度と言われるような選手の練習方法をその他大勢にあてはめて行っています。
これをどうして科学的根拠と言えるのでしょうか。笑
科学は基本的に可能性としては正しい確率が高いものであることは確かです。
しかし100%ではないことを承知して取り組む必要があります。
そして、自分にあっているかどうかの判断は自分でするしかありません。
確からしいことを自分で検証しながら、常に何かにチャレンジし続ける必要があります。
「科学的根拠」を求めるのではなく、自分で探求していく姿勢がないと、上手くいっても一発屋です。
野球界は特に、理由なき練習が多い業界です。(根拠がある風に言われることが多いですが)
100%科学的根拠を信じて練習することはナンセンスですよ。
100%信じなくてはいけないことは、自分を信じること以外、他にありません。
ある意味、皆が考えずに過去の練習を続けている業界だけにチャンスはいっぱいあると思います。