筋トレをしたところでパフォーマンスが高まるわけではない ~野球選手に「筋トレ本」は不必要~

筋トレ本に潜む罠

時たま、「筋トレ」に関する書籍やDVDなどが世間をにぎわせる時があります。

スポーツ選手の中でも、それらの情報を参考に、トレーニングに励んでいる方もいらっしゃると思います。

しかし、「筋トレ」の本に書いてある鍛えている筋肉の表記についてちゃんと考えたことはありますか?

ある筋トレを行った時、ある筋肉を鍛えているという表記が必ずあります。

しかし、これはあくまで筋トレ時の話で、動作としてその筋肉を使った時は別の動き方をしています。

つまり、表記がおかしいという意味ではなく、「動作」として考えた時に、目指すべき結果が異なるということです。

具体的に言えば、「筋トレ」の時に使う筋肉は、単純に重たいモノなどを持ち上げるための筋肉のトレーニングです。

しかし、野球では、道具を持ったり、地面の上で動くといったことを考えなければならず、「筋トレ本」に記された筋肉と同じような動きをしているとは限らないのです。

というよりほとんど違うのが現状です。

そのため、

ある動作を行ったとき、その動作に関わる関節や筋肉の動きを見て、その該当の筋肉を鍛えることに全くの意味がない

ということです。

そしてそれは、パフォーマンスの面からもマイナスの要素を生み出し、故障や怪我のリスクを考えれば無限大のマイナス要素を生み出します。

動作を行う時に、筋肉が単体で動くということがありえないからです。

バッティングに必要な筋肉は一つで動くわけではない

バッティングで言えば、バットを振る際にボールにどれだけ力強くバットをぶつけられるのかというところがポイントがあるわけです。

バットを加速させるために、様々な筋肉が働くことになりますが、その筋肉は一つではありません。

様々な筋肉の連動の上に、動作ができあがっています。

その加速させるための筋肉一点をバーベルやダンベルを持ってトレーニングをして肥大させても、効果が出るかわからない、むしろ連動を阻害します。

バットスイングをする筋肉が働く他にも物理的な要素で、求心性の力、遠心性の力、その中心の力が存在し、そのバランスをうまく保つ必要があるからです。

しかしこれは本には絶対に載っていません。

筋トレ本や医学書には載っていないのです。

これは自分で感じて「何か違う」ということを感じながら体で覚えていくことしか他はありません。

そういった目を持つ指導者に当たることはとてもラッキーでしょう。当たらなければ自分で探す他はありません。

筋トレ本は「トラップ」がたくさん仕掛けられていますのでその「トラップ」に引っかからないようにすることが大切です。︎

筋トレを行うことと、パフォーマンスを高めることは目指している方向性が異なります。

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